初恋彼女


肩まで伸ばされた髪の毛がさらさらとなびいていた

 

二重のはっきりした目に



黒目の存在感が大きい


 
色白の肌


 
俺はもうこのときに



先輩にひとめぼれしていたのかもしれない


 
なんでこんなうまい人がこの学校にいるんだろう?



俺の脳裏に浮かんだ疑問符。



うちの学校の音楽系の部といえば合唱部で



常に全国レベルの実力で



全国大会金賞も何度もとっているらしい



反対に吹奏楽部は12人という部員の少なさで


活動もそこまで活発ではない


校内行事の演奏を少しするくらいで


コンクールにも出られないらしい



こんなうまい人いたっけ?


そんな感じに考えていた

 

「かーんたっ」


突然元気な女の声が聞こえた


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