初恋彼女

今日もあの人はたくさんの人を抜き去り


華麗にゴールを決めている。


彼のサッカーをする瞳はとても澄んでいて


彼自身が輝いて見えた。


 
やだあたし


なんか年下派だったっけ?



「幹太~」


実優が水のみ場に走っている



サッカー部が休憩に入ったようだ。



私はこの間実優がわからないといっていた場所を


やってみていた。


なるほど。16部音符わかりにくいわ・・。


何度か音を奏でているうちに


できるようになっていた。


「できた。」


私はチラリとサッカー部のほうへ目をやる。


ちょうど実優の近くに


片倉くんがいる。


気がついたら


実優のほうへ行っていた。
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