初恋彼女


今日も俺は走って走って


ボールを追いかけ続けた


「お、祐真、いいぞ。」


そんな先生の声も聞こえた


そろそろ1時間くらいたったころだろうか


 
「よし、休憩!」


キャプテンの松井先輩の声が響く


 
俺は足早に水のみ場に行く


 
水のみ場の蛇口をひねり


 
口へ流れ込む



口へつめたい水が運ばれて


体中を駆け巡る



そのときだった

 
美しいフルートの音色

 

ドレミの音階も読めない俺だけど


素人の俺でも


この音色は素晴らしいと感じることができた


俺は音源を捜した


・・いた
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