秘密の幻
招待



ある日

私は航の家に
招待された。


航のお母さんに
挨拶しなくちゃいけない

と思って
身構えていたけれど


家には
誰もいなかった。




『お母さんは?』



と聞くと、


『仕事』



と言った。




夜10時。


航の部屋に初めて入る。



黒と白で統一された部屋に
航らしさを感じた。



航は黒いベッドに座ると



『おいで』



と言った。



< 9 / 29 >

この作品をシェア

pagetop