◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



会場の入口には、昨日の彼が立っている。


横山は彼をガン見して、挑戦的な顔を見せている。


彼も負けじと横山から目を逸らさない。


あたしは俯き、ドキドキと心臓がうるさい。


変な汗まで出て来るし!


早くこの場から去りたい~。


そして睨み合う横山と彼の距離は縮まり、あたしの緊張はピークに達した。


ギュッと目を瞑ると同時にグイッと拳に力を入れた。


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