◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



ジュッ。


煙草を消した滝井さん。


ビクビクするあたしの前までゆっくりと歩いて来て、

「あなたが横山君と釣り合う訳ないじゃん…。」


ボソリと呟いた滝井の言葉に胸が苦しい。


何も言い返せないあたしはただ俯くしか出来ず…。


コツコツ…。


そのヒールの音は足早に消えて行った。


はぁ~。


大きな溜め息と共にあたしの体は崩れた。



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