◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



重い足取りで、会社に入るあたし。

昨日は余り眠れなくて、何となく体もダルい。


頭の中には滝井さんに言われた言葉がグルグル回っている。


あたしの気分とは打って変わって、清々しい朝。


自分のデスクまで辿り着き、パソコンを開ける。


そこへ斜め前のデスク…横山が出社して来た。


何も知らない横山はあたしに軽くウィンクしている。

いつもなら、ドキドキしてしまう横山の行動なのに笑う事すら出来ない。



< 179 / 232 >

この作品をシェア

pagetop