◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



昼休みの時間になり、弱気のあたしはランチでも食べようかと、会社を出ようとした。


会社近くの小さな喫茶店に入ろうとドアに手を掛けた瞬間…。


誰かの手があたしの手と重なった。

慌てて手を引っ込めると、


「一緒に食おうぜぇ!」


笑顔の横山がそこに居た。


「…う、うん。」

横山は強引にあたしを喫茶店の中に入れる。



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