◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



その日は、あたしの送別会の為、定時で仕事が終わり居酒屋へと足を運んだ。


あたしは横山と移動。


その間もずっとあたしの手を握る横山。


この温もりも明日には消えてしまうと思うと寂しく仕方ない。


「朱莉…?」


覗き込む横山に苦笑いをする。


だって…。
凄く寂しいんだもん。


ずっとこの手を離したくないんだもん…。


俯くあたしは横山に手を引かれ歩く。



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