◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



「呼んで?翼ってさぁ。」


甘い吐息が耳に掛かる。


ドキドキ…。


「つつつ、つ、ば、さ…。」


カミカミのあたしにニカっと微笑むと頭を撫でる。


「…んっ…」


軽く触れるだけのキスが寂しさを増す。


もうすぐ駅に行かなければ!新幹線の時間なのに…。

あたしは翼に自分から唇を重ねていた。


当分…、キス出来ないもんね…。



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