◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



へ?は?


結婚?
あたしと翼が?


そんな事、考えた事無くてあたしの心臓はハイスピードで高鳴る。


その時、新幹線がホームに入り、アナウンスが響く。

「待ってるから!早く来てよね!!」


精一杯の強がりを言って涙がポロリと零れた。


荷物を持ち、新幹線に一歩、踏み入れ翼を見た。


溢れる涙を翼が拭ってくれると、優しくて甘いキスが落ちる。



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