◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



ゆっくり離れた翼を見て、ニコリと微笑んで、


「いってきます!」


「あぁ。待ってて。」


プシュ。


新幹線のドアが閉まり、ゆっくり進み出した。


翼…。
待ってるから、頑張って早く本社に来てね…。


翼が見えなくなるまで手を振っていた。


明日から始まる、新しい生活が不安で仕方ないけど、頑張るよ…。


あたしには翼が居るもん。



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