◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



強気だったあたしはいきなり弱気になる。


「野田さん、この書類に目を通しておいて下さい。」

隣りから聞こえた声は紛れもなく横山だった。


「わかりました。」


目も合わさず、書類を受け取る無愛想なあたし。


横山は自分のデスクに戻って行った。


書類を一枚一枚…。



ん???
何これ?


書類の間に挟まっていた一枚の紙。


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