◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



鼻と鼻とがくっつきそうな距離。


ドキッ…。


顔が近過ぎる…。

「俺との関係…、バラすよ?」


そう呟いた横山の吐息があたしの頬を霞める。


「…そ、それは…。」


「なら、車に乗って!」


今度は意地悪な笑みを浮かべてあたしを車に乗せた。

なんでこうなるのよ…?


静かな車内にあたしの大きな溜め息が響く。



< 36 / 232 >

この作品をシェア

pagetop