◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



そしてあたしの腕をそっと離すと再び、ハンドルを握る。


暫く無言で車を走らせた後、キィっとブレーキ音がして横山は車を降りた。


助手席のドアが開き、降ろされたあたしは腕を引っ張られ横山に着いて歩く。


「ここどこよ?」

「黙ってろ!」


急に部下じゃなく一人の男みたいな言い方をした。


何も言えなくなったあたしはただ横山に着いて行くしかなかった。



< 40 / 232 >

この作品をシェア

pagetop