◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



あたしは慌てて帰る用意をしようとデスクに向かう。

鞄を手に取り、オフィスから出ようとした。


が、ドアの前には横山が居てあたしを阻止する。


「聞いたんだ?」

ゆっくりとあたしに近付く横山は意地悪な笑みを見せた。


ズルズルと後ろに下がるあたし。


課長のデスクまで下がって後がない。


横山は容赦なくあたしの顔に近付き覗き込む。


ひぇ~。




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