◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



今日はいきなり寝室には行かなかった。


ドキドキしていたあたしは少し安心した。


「座れば?」


ソファに座る横山と少し距離を空けて遠慮がちに座る。


立ち上がった横山は冷蔵庫からビールを二つ持って来た。


「はい!」


「…ありがとう。」


顔の前に突き出されたビールを受け取る。


プシュ。


隣りの横山はグビグビとビールを呑む。



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