◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆
揺れ動く夜
横山の気持ちが全くわからない。
なぜ、あんな鋭い瞳であたしを見ていたのか…。
もしかして…。
横山はあたしの事?
ってそんな事は絶対ないない!
ブンブンと首を振る。
だって、あいつはあたしを脅してまで身体の関係を求める酷いヤツ。
ホテルの地下にあるラウンジで一人、そんな事を考えていた。
カクテルのグラスに口を付けた時……。