◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



あたしの隣りには…。


書類を届けてくれた他社の研修員。

「一緒に呑みませんか?」


と、柔らかく微笑む顔にドキンと高鳴った胸。


「いいですけど…。」


真っ赤になりながら答えたあたしはグラスに口を付けた。


隣りからの視線が痛い。


そ、そんなに見ないでよ…。


彼があたしばかり見てくるもんだから、緊張しちゃって…。


思わず飲み干していたグラスに驚いた。



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