PRINCESS☆STORY
「あ、どうぞ座って?」
アリシアは立ったままモジモジ
としているキャロルに、まずは
落ち着いてもらおうと向かい側
の席を勧めた。
「あ、ありがとうございます」
キャロルは少し躊躇いながらも
勧められた席に座り、ふう、と
一息。
すると少しは落ち着いたのか、
意を決したのか。
キュッと口元を引き顔を上げ、
話し始めた。
「実は、プリンセスに相談が御
座いまして」
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