PRINCESS☆STORY


「ズズズッ──

……相談?」



アリシアが、お祖父さんがお茶
を啜るような音を立てつつ紅茶
を口に含んだ。



「……はい。

聞いていただけますか?」



そんなアリシアを気にする事な
く、キャロルはほのかに頬をピ
ンク色に染め、傾いた。


その時点で、アリシアは彼女が
どんな相談に来たのかを悟った。



「誰に恋したの?」
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