PRINCESS☆STORY


「……えっ!?」


アリシアの率直な質問に、キャ
ロルの顔は一気に紅色に。


「違う?」


そんな彼女を気にすることもな
く、更にズケズケと問うアリシ
ア。


キャロルは気づいていないよう
だが、アリシアの口は楽しそう
につり上がっており、既にこの
件に首を突っ込む気満々だ。



「……いえ、仰る通りです。
実は私…………」


「…………」



実は私、……何?


キャロルが好きになった、そん
な果報者は何処のどいつだ!?


好奇心と期待でもう胸が一杯の
アリシアは、もうその気持ちを
隠そうともせず、身を乗り出し
満面の笑みだ。



「実は私……」


キャロルはここで、大きく息を
吸った。

そして……。



「私アランが好きなんです!!」
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