PRINCESS☆STORY
「プリンセス、そのご様子を伺
うかぎり、思い当たる人がいら
っしゃるようですね」
「……うん。
私にとって大切な人は、私を支
えてくれる皆。
皆の事を考えると、心がフワッ
と温かくなる」
実は部屋の外でそっと聞き耳を
たてていたチューターのスーザ
ンは、今のアリシアの言葉を聞
いた瞬間感動のあまり涙を流し
た。
「"好き"というのは、そういう
ことなのですよ、プリンセス」
そんなことに気づくわけもなく、
キャロルは続けた。