PRINCESS☆STORY
「……え、どういうこと?」
「ふふふ。
プリンセスもいつかきっと、
分かるときが来ますよ」
「…………?」
愉しそうに微笑むキャロルを不
思議そうに見つめるアリシア。
でも直ぐにまあいっか、と思い
直し、ニッコリと微笑んだ。
「まだ良くは分からないけど、
そんなに大切な相手なら、気持
ちをちゃんと伝えなきゃ!」
「…………えっ!?」
今まで"?"マークがたくさん頭
上に浮かんでいたアリシアのい
きなりな言葉に、身じろぐキャ
ロル。
そんな彼女を見て、"No."とは言
わせまいと更にアリシアは煽る。
「どうにかしたいから私の所に
相談しに来たんでしょ?
それにそんな大切な人に気持ち
を伝えないなんて、なんていう
か……、
勿体ないよ!」