PRINCESS☆STORY


アリシアの迫力に圧倒されなが
らも、キャロルも言葉を紡ぐ。



「……ですがプリンセス。
私たちは幼なじみで、向こうは
私のことなんか友達以上に思っ
ていません。

ですから、徐々に気持ちを近づ
けていくというのも1つの手か
と……」


──バンッ


「それじゃ遅い!!」



この場に及んでゴタゴタ御託を
並べる (アリシアにはそう感じ
た) 煮え切らないキャロルに、
とうとうアリシアはテーブルを
強く叩き、立ち上がった。
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