PRINCESS☆STORY


「そんな悠長なこと言ってると、
他の人にアランとられちゃうよ
!?

それに、幼なじみだからってな
に?

恋愛には関係ない!!」



アリシアの啖呵を受け、明らか
にガーンと衝撃を受けたような
顔になったキャロル。


そして彼女の眉がキュッと、強
い意志を持ったようにつり上が
った。



「そうですよね、プリンセス。
恋愛に幼なじみなんて関係ない!
私は何を迷っていたのでしょう
……。

私がアランを大切に思う気持ち
は本物なのに!!」



いつしかキャロルは立ち上がり、
アリシアの手を強く握り締めて
いた。


そしてアリシアは握られた手の
力強さ、温かさにキャロルの思
いの強さを改めて感じ、

自分の出来ることなら彼女のた
めに頑張ろうと誓ったのでした。
< 22 / 27 >

この作品をシェア

pagetop