PRINCESS☆STORY
「…………はあ……」
そんなプリンセスの教育を一身
に受け持つスーザンは、今度こ
そ盛大な溜め息をついた。
こんな事がしょっちゅうあるに
も関わらず、このお転婆プリン
セスの事が嫌にならないのは、
"アリシアには何かしらの光る
もの"
があるからなのか。
それとも慣れすぎてしまって
"諦めに近いもの"
があるからなのか。
そんな事を考えを巡らせていた
スーザンは、再び溜め息をつい
た。
愛しいものを見つめる、優しい
笑顔とともに。