ゲームセット



まゆは、

俺や茜と同じ市内に住んでいて、

通っていた中学校も隣だった。

俺は普段から部活ばっかりしているから、

話題が乏しいんだけど、

地元が同じっていうのは、

話題に困らなかったし、

なんとなく親近感も抱けた。





一番嬉しかったのは、

サッカーの話も、

部活の話も、

出来ることだった。



返ってくる返事からして、

たぶん、

まゆはあまりサッカーのことを知らないんだろうなと思った。

でも、

興味をもって話を聞いてくれたし、

お兄ちゃんから聞いたらしいサッカーのことを

色々話してくれた。



メールだけっていう気軽さもあったし、

まゆとのメールでの会話は、

素直に楽しいって思えたことで、

俺は、

すんなりと、

まゆを受け入れることが出来た。



< 15 / 43 >

この作品をシェア

pagetop