ゲームセット
まゆは、
俺や茜と同じ市内に住んでいて、
通っていた中学校も隣だった。
俺は普段から部活ばっかりしているから、
話題が乏しいんだけど、
地元が同じっていうのは、
話題に困らなかったし、
なんとなく親近感も抱けた。
一番嬉しかったのは、
サッカーの話も、
部活の話も、
出来ることだった。
返ってくる返事からして、
たぶん、
まゆはあまりサッカーのことを知らないんだろうなと思った。
でも、
興味をもって話を聞いてくれたし、
お兄ちゃんから聞いたらしいサッカーのことを
色々話してくれた。
メールだけっていう気軽さもあったし、
まゆとのメールでの会話は、
素直に楽しいって思えたことで、
俺は、
すんなりと、
まゆを受け入れることが出来た。