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俺の、

そんな考えをお見通しかのように、

茜は話し続けた。





「女友達じゃダメなこともあるんだよ。
今のゆうたには分からないかもしんないけどね。」


『なんだそれ…』


「例えば、甘いもの食べたいときはしょっぱいもの食べでも満たされないでしょ?
そんな感じ?」


『もっとよく分からないよ…』



「もー!!!色々あるのっ!!!いいから頼んだよ?!」





『わかったよ…。んで、俺は何をすりゃいいの?』


「メル友みたいな感じでメールだけして欲しいんだ。」


『メールだけでいいの?』


「うん。メールだけでいいから♪
よろしくね。」


『うん…』



メールだけ?

そんなん、

本当にただのメル友じゃんか。





頭の中は、

疑問だらけだったけど、

よくわからないまま、

流れで俺は“まゆ”って子と友達になることになった。





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