青い天使
「了解」


私はサラの近くに行った。


間近で見るサラは、まるでお姫様のようにキラキラしている。


「サエラ、なんで私ドレスなの?」


「秘密」


サラに不満を言われながらも、私はサラの綺麗な黒髪を結い上げ、青いバラの花を挿した。


「はい、出来上がり。鏡見る?」


鏡に映ったサラは、この上なく美しくかった。


サラの青い瞳と、翼によく映えるドレス。


まさしく女神様だった。


「これ私?すごいね、サエラ!別人みたいだね」


サラが興奮して私に言う。
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