青い天使
「結菜、金曜日は制服じゃなくて私服だよ」


「えっ?
制服じゃだめなの?」


栞はその為に買い物に誘ったらしい。


「勿論。あっ、これどう?絶対似合う」


「かわいい。でも、ホントに似合う?」


「大丈夫。ほら、みんな注目してんじゃん」


お互いに服を選びあって楽しく買い物して、私たちはそれぞれ家に帰るために別れた。




帰り道、




私の耳に泣き声が聞こえた。


誰もいない路地裏に入ると、翼を広げ、声が聞こえる方へ飛んで行った。
< 20 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop