青い天使
彼女を留めるには、こうするしかなかった。

大天使の自分が言えば、信じるしかないのだ。


“だから、私の彼女に何かご不満でも?”


そう言って彼女にキスをした。

周りから天界の気配が消えたことには気づいたが、彼女を放したくなかった。


“ふっ…”


彼女が気絶したことに気づき、俺は彼女を抱えたまま家に帰った。


「何があったのだ?」

俺は気を失った彼女に話しかけた。


サラ・カリノア…


思い出した。
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