青い天使
「リオ様、どういうことですか?」


ラスクは“えっ?”という顔でこちらを見た。

「自己紹介がまだだったな。



私はリオ・フィナンシエ。ラスクの言う通り、サラの婚約者だ」


暫く沈黙が続いた。


「サラ様!!」


俺が言い終わると、サラは泣き崩れた。


「サエラ、サラについていろ。ラスク、俺の部屋で詳しく話してくれ」


「仰せのままに」


俺たちは、サラの部屋を後にした。
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