青い天使
私の表情が曇ったのが分かったのか、サエラは続けた。


「サラが魔王の手に堕ちたら、この世界は闇に支配されるのよ…」


ヤミニシハイサレル?

「…」


「要するに、この世界から光が無くなるってこと。



お願い、サラ。




何としてでも、サラを守る。だから、絶対魔界の手に堕ちないで」


サエラ…。


「サエラの言う通りだ、サラ」


いつの間にかリオ様とラスクが立っていた。

「でも…」


「お嬢様、手短にお話しさせていただきます」


躊躇う私に、ラスクが口を開いた。
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