青い天使
信じられなかった。





でも、確かに今リオ様は、私に“好き”と言ってくれた。


「あの、リオ様?人間の姿になりませんか?」


私は真っ赤になりながら、そう聞いた。



天使の姿でいれば、また別の魔界の者に狙われる危険があったから。


「そうだな」


と呟くと、リオ様はあっという間に翼をしまった。


そして、人間の姿、即ち“葉桜結菜”になった私にたいして、


「明日からは、匡って呼んでね、結菜ちゃん」


と言ってニヤッとした。
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