蒼天ノ剣〜空守と蒼姫〜
数分後、空が遠慮がちに美羅に申し出る。


「あの……美羅。しばらく席を外してもらえませんか?」

「ええ!?私も氷悠様ともっとお話したいのに……。それは置いといて、蒼帝がお許しになりますかねぇ」


美羅は渋い顔をしながら考え込んでいると、氷悠が口を挟む。


「部屋を出なければ、問題ないだろう?なら、オレからも頼む」

「まぁ、そうですね。では姫様夕刻にまた伺いますので。では、氷悠様よろしくお願いします。

仕事溜まってるので助かりますよ」


そう言うと、美羅は慌ただしく部屋を出て行き空とふたりだけになった。



< 21 / 61 >

この作品をシェア

pagetop