蒼天ノ剣〜空守と蒼姫〜
空がその手を取れば、しっかり握り返してくれた。


そして逃げ出すための方法をこの部屋に来てから、ずっと考えていた氷悠は簡単に説明をした。


「オレは空守だ。扉から逃げるのはさすがにリスクも高い、だからこの窓ガラスを壊す」

「空守……」

「オレを信じてくれ」


空は笑顔だけを浮かべた。



巨大な窓ガラスに近づき、氷悠は息を吸い込む。



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