蒼天ノ剣〜空守と蒼姫〜
鬱蒼とした森を抜ければ、空気がガラリと変わった場所に出た。


どんよりした空気ではなく神聖な空気で、水は透き通っている。これほどまでに澄んでいる場所は早々ない。


氷悠がしゃがみ込み水を覗くが、生き物の気配はなかった。



その時、誰もいないはずの場所で声がした。






「祠森を抜ける事ができるなんて、お兄さんとお姉さんは加護のある人なのかなあ」






氷悠と空が祠を見た時、祠の上に翡翠に輝く髪の少年がいた。






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