蒼天ノ剣〜空守と蒼姫〜



「魁様の先読みを聞いた時から、ずっとこの時を待っていた。

おれも同行したい」



冗談だろ、といいかけた言葉をギリギリのとこで飲み込む。


「大体、同行する理由なんて、ないだろ」

「ある。おれは祭神だから、蒼帝が何を企んでるかまではわからないけど、好き勝手させるわけにはいかない――深葉那も了承してる」

「……」


段々物事が厄介な方向へ進んでいるような気がしてならなかった。






すべては、帝国に来て出会った、あの男から始まった――――






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