蒼天ノ剣〜空守と蒼姫〜
深行がぽつりと呟いた。
「出さない気だ」
「まさか」
嫌な予感がした。できれば外れて欲しいが、そんな淡い期待すら許されなかった。
「神力、資格者の力は通じない。じわじわとそれらの力を喰らう……蒼帝が契約したといわれる、竜の力」
「力をすべて喰らわれる前に、ここから出ないと終わりか……蒼帝、得体が知れないヤツだな」
「ほんと、だね。ごめん、ちょっと眠る……思ったより反動が大きいみたいだ」
苦笑し深行が瞳を閉じた瞬間、翡翠の輝きも消えてしまった。
それを見ていた空は胸の前で両手を握りしめ、守護壁を張り続ける黒巴に話しかける。
「出さない気だ」
「まさか」
嫌な予感がした。できれば外れて欲しいが、そんな淡い期待すら許されなかった。
「神力、資格者の力は通じない。じわじわとそれらの力を喰らう……蒼帝が契約したといわれる、竜の力」
「力をすべて喰らわれる前に、ここから出ないと終わりか……蒼帝、得体が知れないヤツだな」
「ほんと、だね。ごめん、ちょっと眠る……思ったより反動が大きいみたいだ」
苦笑し深行が瞳を閉じた瞬間、翡翠の輝きも消えてしまった。
それを見ていた空は胸の前で両手を握りしめ、守護壁を張り続ける黒巴に話しかける。