蒼天ノ剣〜空守と蒼姫〜
今にも動きだそうな蒼い竜の像がある帝国入口前で、まさか人に捕まるとは予定外だが。仕方なく付き合う。



「君は――空守だよね」



男が発した言葉と同時に顔を上げ、少年は顔色を変えなかったが、静かに問いかけた。



「どこまで知っている?」

「ああ、やっぱり。うーんそうだな……君と呼んでるけど、君の事は大方把握してる」



この男の真意がどこにあるのか読めないし、何より底知れない。



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