どっちつかずのキミ。







プルプル、プルプル…プル。

その時、バッグに入れていたあたしの携帯が鳴った。

…誰だろう。

浬―?ぅうん、ナイナイっ!絶対ナイっ!!

あたしはブンブンと首を振って、その考えを打ち消した。

そして、頬に残っていた涙の筋を手で拭ってから、バッグの中にある携帯を取り出し確かめた。

着信は“綾”となっていた。

あ…綾か―。

「―も゙しも゙し…?」

あたしは散々泣いて掠れた声で電話に出た。

「みうみう…?何その声―
大丈夫?もしかして、泣いてたの??」

受話器から綾の心配そうな声が返って来た。

「綾゙ぁ〜…ゴメン゙ン゙心配かけて。あたし、大丈夫 …だよ。泣いてない゙よ」

あたしはそう言いながらも、鼻声で全然まともな声じゃなかった。

「実羽…今ドコにいるの?」
綾は唐突にそう聞いてきた。

「―学校の゙…校舎裏ぁ゙〜」

あたしがそう言うと、綾は直ぐさま

「分かった。今、行くね。」







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