どっちつかずのキミ。
絶交
「・・・実羽っ!昨日は―…マヂ、悪かった―・・・ッ!!」
翌日、あたしが学校へ着き教室へ向かうと、いつからそこにいたのか浬が待っていて、あたしの前でパッと頭を下げて謝って来た。
「…浬とは口も聞きたくない。もう絶交だから…あっちへ行ってよ。」
あたしは浬に目もくれず、そう冷たく言い放ちスタスタと浬の前を通り過ぎると、迷わず自分の席に着いた。
「え、ちょ…実羽?!」
浬は目をしばたたいてあたしを見つめ、どうして良いか分からない目でオロオロとすがって来た。
一方のあたしは、浬に名前を呼ばれてもプーンとそっぽを向いて全く相手にしなかった。
…せいぜいそこで一人反省してなさいよ。
あたしは浬にそう無言で訴える。
傍から見れば、ポカンとあたしを見て立ち尽くす浬が何だか滑稽だと思った。
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