どっちつかずのキミ。
…放課後…。
「…そっか、みうみうは、浬クン嫌いだったんだぁ〜。てっきり好きかと思ったのにぃ」
親友の吉井 綾(ヨシイ アヤ)がニヤつきながらあたしを奇しげに見て言った。
「止めてよ、綾。何であたしが浬を…って、もうその話、今日一体何回目?」
あたしは少し怒ったような嫌がるような声を出した。
「さあ?だって、実羽からかうの面白いも〜ん!浬クンも絶対みうみう、からかいがいあると思ってるって!!」
綾はまたあたしの反応を見て楽しんで笑ってる。
こんなのにももう慣れたけど、やっぱりからかわれるのは嫌いだ。
あたしは綾をキッ、と少し睨み付けて無言のまま怒った。
もう。みんなして、あたしを馬鹿にしてぇ…。
ムカつくったら。
「あ〜ダメだ、みうみうが睨んでも迫力ないし、全然怖くないわ…」
綾はまだ微かに笑って、あたしの顔に指を指してくる。
「ひどいよ綾〜。それに人の顔に指を指すもんじゃないよお!」
あたしは怒って文句を言った。
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