どっちつかずのキミ。
…それはあたしの台詞だよ。
あたしは少しも浬の気持ち考えてなかった。
キスされたからって、絶交したり、逃げたり、散々酷いことした。
全然許されることじゃないと思うのに、浬は笑って許してくれるんだね。
浬のそんなところ…あたしは、良いなと思う。
…何だか気になる、気になる。。
浬はあたしのどういう存在何だろう。
分からなくて、またモヤモヤする。
キミは、あたしをどれだけ悩ませるの・・・?
授業が終わり、休み時間になってあたしは浬の元へ行った。
「実羽から来るの、初めてだよな。」
浬は何だか嬉しそうだった。
考えてみればそうかもしれない。
いつも浬の方から、あたしの所へ来るもんね。
「…嬉しい?」
だからあたしは思わず聞いてみた。
「バッカ、当たり前だろ。実羽から来られて嬉しくない訳ないし」
軽くあたしのおでこにデコピンして楽しそうに微笑む浬は、いつもの浬だった。
不覚にもキュンとしちゃって。あたしは赤くなった。
何だかいつもの笑顔と違って見えるのは、あたしの気のせいかな……。
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