どっちつかずのキミ。









…何だろうな。

俺は今までは、ただ実羽をからかって遊ぶだけで、一緒にいるだけで満足していたのに―、今はもっと別の何かを求めていた。

友達でもなく、クラスメートでもなく…。

俺が実羽に求めているもの。

それはやっぱり、”恋人”という位置なのかもしれない。



「なぁー浬、」

祐輔がいきなり口を開いた。

「あ?」


「…お前さ、最近何か丸くなったよな?

前はスゲー女取っ替え引っ替えして遊び人だったのに」


「遊び人言うな(笑)人聞きが悪いだろう。

まぁ…今は、

俺も好きな奴いるしな…」


俺はボソッと呟いた。


「え…?マジかッ!

だ、誰だよ!?」


「…秘密だ。」

俺はフッと笑って祐輔の尋問を交わした。


―そうだ…だから、知りたい。

実羽は俺のことどう思っているのか。



たまに実羽との距離感に焦りを覚えたりすることもあったが…

最近は特に、だ。


実羽を早く掴まえたくて、俺のものにしたくて…

ココロもカラダも全て欲しかった。(よくもそんな恥ずかしいこと言ってくれるじゃない…;←作者焦りまくり)


欲張りだろうが何だろうが、俺は実羽が欲しいと思った。

だからこのままいつまでもぬるい関係を続けているのは、もう正直俺は我慢ならなかった。








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