その扉の向こうには

｢………??｣

｢青斗…お遊びにしてはやりすぎじゃなあい??｣

｢白羅…｣

｢実蘭朱黐…ごめんね、青斗がお世話になって｣

｢お前は誰だ…何故二人ともあたしの名を知ってる??｣

｢…あたしは葵…白羅｣

｢あおい…はくら｣

｢んで何故知ってるかって??まぁ…その内わかるさ…にしてもあんた酷い怪我だねｰ…玄影!!｣

｢…あんだよ｣

｢今すぐ怪我治せ｣

｢……わｰったよ…実蘭…ちょっと失礼するぜ｣

ポワァ

怪我が…治ってく…

｢これでおっけぃだ｣

｢…お前…名は??｣

｢俺か??月桃…月桃…玄影だ｣

｢げっとう…げんえい｣

｢てか…私達同い年だからね｣

｢…は?｣

｢僕達と君は同い年なんですよ…｣

同い年…
でもあたしの推測では…
ｱｲﾂは…
嫌…まさかな
ンな訳ない…
そう易々と出来る
アレじゃないのは
一番あたしがわかってる

じゃあ…あの感触は…??

わからない…わからない
わからないことだらけだ…


《その内わかる》

…誰だ!?

《その内わかる…私が誰かも…何者かも》

名はなんという!?
…お前はどこにいる!?

《お前の心の中だ》

…は?

《朱黐…お前は…母から聞きそびれただろ…真実を》

知ってる…のか??

《あれは…ヒントだ》

…ヒント?

《朱來は…ヒントを教えようとしたのだ》

…ｼｭﾗｲ…母さんか…
どういう事だ??
何故お前は今頃に
なって出て来る??

《今日はもう時間がない…まただ》

…なｯ!!
ちょっと待て!!

………………｡


消えたー…