臆病なサイモン
ただ、たかだかキンパツ如きでダラダラ悩んで、ダンゴに受け止めてもらってた自分が猛烈に恥ずかしい。
頭がヒヨコ色してるからなんだって?
ざけんなよ、俺。
『親死んじゃってカワイソーなヤツ、とか思ってたけど』
知らなかったから、なんて問題じゃない。
俺はやっぱサイテーなクズヤローだ。
自分のことしか考えてない、ダンゴの「時間稼ぎ」の理由を、軽率に考えて。
絶望。
もうやだ、ダンゴともう顔合わせてられない、俺。
なにもかもにうんざりして、立てた膝に頭を埋めた。
深い影に隠れていた首筋がオモテに表れて、ジリ、と熱気に焼ける。
あぁ、このままドロドロに溶けてきゃいーさ。
そんでそのままこのフリーダムのアスファルトに溶けてなくなれば、もう考えなくて済む。
…どんだけネガティブだよ。
やっぱ俺、嫌いだわ。
キンパツに敗けてる自分。
ダンゴは、「救い」をくれたのに。