臆病なサイモン










結局、SKYブラザー発信の、



「にせんきゅう!肝試し大会計画!やっぱ夏はサマバケだよな!」


は、他クラスのダチンコや後輩を巻き込んで、スゲーでかい規模で行われることになった。

この話に何故か食いついたおちゃめなセンセー方が何人かお目付け役につくってんで、学校側もしぶしぶ許可。

真っ暗な校舎ん中で、サマーオバケ大会…略してサマバケが開催されることになったわけで。



システム的には、三人から四人で一組。

靴棚が並ぶ玄関からスタートきって、理科室、音楽室、それから図書室内の倉庫を廻り、要所に置かれたスタンプを集めて屋上へ。

実は屋上に上がる階段が一番不気味だってことを、多分、みんな知らない。

窓はないし、トイレは近いしで、明かりがないとマジモンのホラー映画並み。


まあ、夜の学校なんてそんなもんか。

でもって、屋上に行かされる理由は誰にも伝えられていない。

知ってんのは、企画したダチンコと監督役のセンセー達だけ。







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