マスカラ
つめ先まで
夏まっさかり
私は、友達とお化粧の特訓をしていた。眉毛をカットしてビューラーでまつげをあげてアイライナーでラインを引いてマスカラをぬる。
…って雑誌にかいてあった。
まだまだメイクには、時間がかかって苦労する…
そのうえうまくできないし、やり直しては、クレンジング、やり直しては、クレンジングの繰り返しそれに暑くて蝉はうるさいし…。
あぁーっもうっ!!
いらいらするーーーっ泣
「ぐへー、清ちゃんあついよぉっ。それにメイクは疲れるし、なんで清ちゃんそんなにうまくできんのー?もうあたしだめだぁ。」
「くっくっくっ、暑いのはあたしの部屋のクーラーが壊れちゃっててどぉにもなんないけど、そんかわりメイクのコツ、教えてあげよぉか?」と、相変わらずニヒルな笑顔で美人な清ちゃんは、いった。(そんな笑い方するからモテないんだよ清ちゃんは(笑)
「おいっ、心で思ってるつもりがおもっきり声に出していっちゃってんよ馬鹿うさぎ!あんたは、その性格早く直しなさいよね!もう教えてやんないんだから。」
うっ!うさっうさぎ!
注)なぜこの物語の主人公である犬神子藍恋(いぬみこ あいこ)はうさぎと呼ばれているのかを詳しく解説しよう。
それは藍恋が小4のとき小学校の飼育部屋でかっていたうさぎ山本くん(藍恋命名(メス)を飼育部屋清掃の際あやまってうさぎをニワトリの部屋にいれてしまいそれから三日発見された山本くんは、三日三晩ニワトリに苛め抜かれた末その後一切飼育小屋からは、ででこなかったそうな…。
その事件は、学校中に広まり、そして地元の小学校で構成されている中学ではその話は、今もなお健在中なのだった。